マクラーレンのオスカー・ピアストリは、2025年のF1王者ランド・ノリスについて「スーパーマンになったわけではない」と語り、王座獲得後も、2人の関係やチーム内での公平な扱いは変わらないとの見方を示した。
2025年のタイトル争いでは、シーズン序盤に好調だったピアストリがランキング首位に立ったものの、ノリスがメキシコGPでの圧勝を機にトップを奪い返した。
ノリスはその後、最終戦アブダビGPまで首位を守り、マックス・フェルスタッペンを2ポイント差で退けて初のF1世界王者に輝いた。
ピアストリはノリスと13ポイント差のランキング3位でシーズンを終えている。
王座獲得によってノリスとの関係が変わり、現王者を相手に戦うことが難しくなるかと問われたピアストリは、次のように答えた。
「そうは思いません。何も変わらないと思います。彼は素晴らしいシーズンを送り、王者にふさわしい走りをしました。でも、今までと同じランド・ノリスです。スーパーマンになったわけではありません。この先もチームは完全に公平で、僕たちを平等に扱うと思っています。それが変わる心配はまったくありません。ランドは非常に力強いシーズンを送り、最終的には僕より良い仕事をしました」
マクラーレンは2025年、「パパイヤ・ルール」と呼ばれる方針のもと、ノリスとピアストリを平等に扱い、王座を争う機会を等しく与えた。
この方針には批判も寄せられたが、チームはドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の両方を制した。
ピアストリは、実力が拮抗した2人でドライバーズ選手権を争いながら、同時にチームとしてコンストラクターズ選手権も戦うのは簡単ではなかったと認めた。
一方で、両選手権を制した結果は、マクラーレンのレースへの取り組み方が機能した証しだと評価した。
「難しい場面や緊張はありましたが、ランドと僕は互いを限界まで追い込むことで、より良いドライバーになれたと思います。時には全員にとって居心地の悪い状況もありましたが、最終的には良いことでした」
ピアストリは、シーズンを通じて多くの話し合いを重ねてきたと説明し、オフシーズンにも必要に応じて翌年に向けた改善点を協議する考えを示した。
そのうえで、チームは2人にできる限り公平に王座を争う機会を与えたと強調した。
その後、ノリス自身も、歴代王者に見られたような冷酷さを身につけなくても、チャンピオンになれることを示せたと語っている。
「自分を無理にタフに見せることはありませんし、嫌な奴になる必要だってありません」
ノリスは、もっと冷酷であれば2025年のいくつかのレースで、より良い結果を残せた可能性は認めている。
それでも、自分らしさを曲げたり、悪役になったりすることなく王座を獲得できたことを誇りに感じているという。
また、ミハエル・シューマッハやフェルスタッペン、フェルナンド・アロンソには厳しく鋭い一面があると評し、ルイス・ハミルトンは必ずしも同じタイプではないと分析した。
そして、いつか誰かが自分を見て、チャンピオンになるために歴代王者と同じように振る舞う必要はないと感じるきっかけになれば素晴らしいとの考えも示している。
ピアストリが「王者になってもランドはランド」とみる一方、ノリスも王座を得るために自分の性格まで変える必要はないと考えている。
両者の言葉からは、激しいタイトル争いを経て王者と挑戦者という立場になっても、2人の関係性とノリスが貫く自分らしさは変わっていないことがうかがえる。
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