ルノー、F1エンジン開発拠点の売却に合意 雇用と技術を継承へ

2026年10月28日(水)17:30 pm

記事要約


・ルノーはヴィリーのF1エンジン拠点売却で合意、完了は協議と承認が必要

・買収先のデュマレイは、雇用と技術を守り事業の拡大を目指す

・ガスリーは決勝での苦戦を課題に挙げ、アメリカGPでは10位で1点を獲得


■ヴィリーのF1エンジン拠点を売却へ

ルノーは10月22日、フランスのヴィリー=シャティヨンにある歴史あるF1エンジン開発拠点を、ベルギーのエンジニアリング企業グループ、デュマレイ※に売却することで合意したと発表した。

※デュマレイ・グループ(Dumarey Group):1983年創業のベルギーの自動車技術企業グループ。エンジンや変速機、燃料噴射装置、制御システムなどの開発・製造を手がける。GMの元開発拠点を傘下に持つ会社。旧称PUNCH Group。

売却対象は、同拠点を運営するアルピーヌ・レーシングSASと、拠点の運営に必要な資産で、従業員も引き継がれる。取引の完了には、従業員代表との協議と規制当局の承認が必要となる。

ルノーは2025年限りでF1向けの自社製エンジンの開発・供給を終了し、アルピーヌは2026年からメルセデス製パワーユニット(PU)の供給を受けている。

■雇用と技術を守り、新たな成長へ

デュマレイは、ヴィリーの雇用を維持しながら、モータースポーツ事業を拡大する方針だ。同グループのグイド・デュマレイ会長は、次のように述べた。

「私たちの目標は、この卓越した技術力を守り、さらに発展させながら、新たな成長の機会を生み出すことです」

ルノーは今回の取引により、同拠点が蓄積してきたF1エンジンの専門技術を、将来、レーシングチーム向けに再び活用できる可能性があると説明している。

■ガスリー、決勝での苦戦に「根本的な原因」

一方、アルピーヌはサーキットでも苦戦が続いている。数戦にわたる不振を受け、フランコ・コラピントが「リセット」という言葉でチームの仕切り直しを訴え、ピエール・ガスリーも、すぐには解決できない根本的な問題があると認めた。

「決勝で予選よりも少し苦戦するのには、何か根本的な原因があるのだと思います。今のマシンでは、決勝は予選よりも常に少し難しくなります」

ガスリーは、F1の上位チームと中団チームの差が依然として大きすぎるとも指摘した。

「ひとつの選手権の中に、2つのリーグがあるようなものです。でも、不満を言うつもりはありません。僕たちの目標は、より良い仕事をして改善することだからです」

その後、10月25日のアメリカGP決勝では、ガスリーが10位で1ポイントを獲得した。一方、コラピントは接触によるマシンの損傷でリタイアし、ガスリーも接触でフロアに損傷を負ったが、入賞圏内を守ってレースを終えた。

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