ホンダF1との提携はどうなる? ニューウェイが将来に期待「大きな成果を上げる力がある」 アメリカGPで確認できた改善とは
■ホンダへの信頼を示すニューウェイ代表
アストンマーティンがホンダとの長期的な提携を見直す可能性が取り沙汰される中、アストンマーティンF1のエイドリアン・ニューウェイ代表は、今季苦戦するホンダの巻き返しに期待を示した。
2026年からアストンマーティンのワークスパートナーとしてパワーユニット(PU)を供給するホンダは、信頼性や振動、性能の問題に直面してきた。厳しい視線が向けられる中、アストンマーティンF1のローレンス・ストロール会長が、別の選択肢を探ったとのうわさも出ていた。
ストロール会長はシンガポールGP後、ホンダ・レーシング(HRC)の拠点であるHRC Sakuraを訪問。ただ、ニューウェイ代表によれば、緊急対応ではなく、以前から予定されていた両社の経営幹部による会合だったという。
アメリカGP決勝を控えた10月23日、ニューウェイ代表はホンダとの関係を次のように説明した。
「ホンダが懸命に取り組んでいることは明らかです。皆さんもご存じの通り、ホンダは素晴らしい企業です。過去に何度も証明してきたように、大きな成果を上げる力があります。私たちは緊密に協力しており、将来に期待しています」
■2019年の提携開始時との違い
一方で、ホンダの現状については、レッドブルが2019年に提携を始めた時点より遅れていると認めた。
「正直に言えば、現時点のホンダは、レッドブルがワークスチームとして提携を始めた2019年当時より少し遅れています。ただし、当時はホンダが2015年に復帰してから4シーズンを経ていました。今回は復帰初年度です」
ここでいう復帰は、ホンダが2026年からアストンマーティンに新規則のPUを供給し、ワークスパートナーとして参戦することを指す。
ニューウェイ代表は、ホンダ自身も今季の進歩に十分満足していないのではないかとの見方を示した。
「ホンダは、今年ここまでの進歩に少し失望しているのではないかと思います。ただ、こうした状況ではよくあることですが、それが今後さらに前進しようという決意を強めることにもなります」
■車体とPU、原因を見極めながら改善へ
アストンマーティンF1のチーフ・トラックサイド・オフィサーを務めるマイク・クラックも、アメリカGP開催中、すべての問題をPUのせいにすべきではないとの見方を示した。
「マシンバランスの問題だと思っていても、調べるとPUに原因がある場合もあります。一方、PUを分析して正常に作動していることを確認した結果、マシンバランス自体の問題だと分かることもあります」
ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎氏も、ホンダがF1参戦通算500戦を迎えたアメリカGP開催中、今季の苦戦を認めつつ、巻き返しへの意欲を語った。
「今年は結果の面で良い状況ではありません。ただ、過去を振り返ると、同じような困難な時期を乗り越え、結果を出してきました。今回も同じようにこの厳しい状況を乗り越え、良い結果を出したいと考えています」
■アメリカGPではPUの最適化に手応え
アメリカGP決勝では、ランス・ストロールが15位、フェルナンド・アロンソが16位でレースを終え、2台とも入賞を逃した。
一方、予選ではアロンソがQ1でトップと1.211秒差につけ、今季3回目のQ2進出を果たすなど、前進も見られた。決勝でもマシンの損傷を抱えながら、周囲と争えるペースを示した。
折原氏は決勝後、週末を通じてPUのトラブルはなかったと報告した。シンガポールGP後に進めたターボラグの抑制とドライバビリティの最適化について、アメリカGPでその効果を確認できたと説明し、決勝でもエンジンは一貫性をもって機能していたという。




