・ドメニカリは2026年レギュレーション変更の可能性を認めつつ、建設的な対応を強調
・新レギュレーションにより勢力差は早期に縮まる可能性があり、予選の微調整は今週末に実施される
・シューマッハは電動と内燃の比率変更を提案し、現行規則の問題点を指摘
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今シーズン中に大規模な変更は予定されていないものの、日本GPの予選で微調整が実施されることとなった。
メルセデスF1代表のトト・ウォルフは、すでにその方向性について言及していた。
「まだ改善の余地があるのは予選フォーマットで、エネルギーマネジメントへの依存を減らすべきですね。現在、その点について検討を進めています」とオーストリア紙『Österreich』に語っていた。
F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、賛否両論が渦巻く2026年レギュレーションの変更が必要になる可能性を認めていた。いかなる調整も「将来を見据えた前向きな方法」で進めるべきだと。
マックス・フェルスタッペンをはじめとするドライバーたちから新レギュレーションについて批判が続いており、ドメニカリはレギュレーション見直しの可能性を否定していなかった。
「私がマックスに伝えたのは、自分を突き動かしているものを見極めてほしいということでした。レギュレーションに変更が必要な点があるならば、前向きな方法で行わなければなりません。それが正しい進め方です」と、ドメニカリは4度の世界チャンピオン、フェルスタッペンについて問われた際、イタリアの『Sport Mediaset(スポーツ・メディアセット)』に答えていた。
そして、今週末に行われる日本GPの予選では、最大回生エネルギー量を9メガジュールから8メガジュールへ引き下げることとなった。
この変更により、ドライバーは予選中のストレートで回生するエネルギー量が減少し、バッテリー充電のためにスロットルを緩める時間が短くなる。結果として、“リフト・アンド・コースト”の頻度も抑えられるとみられている。
※「リフト・アンド・コースト」:コーナー手前でアクセルをオフにし、惰性で走行すること
また、ドメニカリは新レギュレーションによってチーム間の勢力差が自然に縮まる可能性もあると指摘した。
他のチームがメルセデスに追いつく可能性があるかどうか問われたドメニカリは、次のように答えた。
「もちろん可能です。このレギュレーションの構造を考えると、他のチームが挽回できる可能性は、過去数年よりも早く訪れると予想しています」
さらに、水面下では長期的かつ大規模な変更についての議論もすでに始まっている。
元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、来年に向けて電気モーターと内燃エンジン(ICE)のパワーバランスを変更する計画が進行しているとの情報を耳にしたと語った。
「来年、何か大きな変更が計画されていると聞いています」と、シューマッハはドイツメディア『f1-insider.com』に語った。
理想としては、電気モーターと内燃エンジン(ICE)のパワーバランスの比率を見直すべきだとシューマッハは主張する。
「おそらく70対30程度の比率が検討されているのではないでしょうか」
シューマッハは、現行レギュレーションの問題点としてドライビングへの影響の大きさを挙げる。
「我々が見たいのは最速のレーシングドライバーであって、最高のエンジニアではありません」と述べた。
日本GPのメディアデーで、TopNewsがパドック内でハースF1チーム代表の小松礼雄に取材したところ、『F1界全員が手探り状態で話し合っている』と現状を語った。現場でも不確実性が共有されており、さらなる変更の可能性が強まっているとみられる。
さらに、現行レギュレーションでは不自然な挙動も見られると指摘する。
「オンボード映像に切り替わり、ストレート終盤でドライバーが全開で攻めているにもかかわらず、車速が突然40キロから50キロも落ちているのを見れば、問題があることは明らかでしょう」
また、コーナー進入速度も大幅に低下しているという。
「コーナーへの進入速度は20キロから30キロも遅くなっています。昨年までとは、まるで天と地ほどの違いです」と語った。
シューマッハは、この現象が特にトップドライバーたちの不満につながっていると指摘する。
「マックスのような一流ドライバーは自分の強みを活かすことができず、それが不満になっているのです」
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