【ニューウェイ代表が入院】アストンマーティン・ホンダF1、“大きな共同成果”の裏側

2026年05月07日(木)22:05 pm

記事要約


・ニューウェイが病気で入院していたが、現在は自宅から業務復帰

・アストンマーティン・ホンダは振動問題に苦しむも、マイアミで改善の兆し

・性能不足は継続、後半のPU開発とADUOで巻き返しを狙う



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2026年シーズン、アストンマーティン・ホンダは新規定初年度の不振に苦しんでいる。そのF1チーム代表である技術界の天才エイドリアン・ニューウェイが、病気のため入院していたと報じられた。現在は退院し、自宅から業務に復帰しているという。

イギリス紙『Daily Mail』のジョナサン・マケヴォイ記者によると、ニューウェイ代表はマイアミGPを含む直近の数戦を欠場していた。同紙は、ニューウェイ代表の状態が一時入院治療を必要とするほど深刻だったと伝えており、現在は回復に向けてリモートワークで業務にあたっているとしている。

アストンマーティンはこの件の詳細について回答を避けているが、「チームメンバーの個人的な事柄についてはコメントを控えさせていただきます。エイドリアンは現在仕事に従事しており、先週もシルバーストンのキャンパスに出勤しています」と述べるにとどめた。

■アストンマーティンとホンダが成し遂げた「大きな共同成果」

このニュースが流れたタイミングは、アストンマーティン・ホンダにとって非常に厳しいものだった。同チームは新レギュレーション初年度において深刻な振動問題とドライバビリティの欠陥に苦しんでおり、パワーユニットを供給するホンダとの関係にも影響を及ぼしていた。

スペインの『AS』紙は、特にオーストラリアGP以降、この危機的状況がホンダとの関係を悪化させていたと伝えている。

その一方で、マイアミGPで投入された振動対策が功を奏したことは、アストンマーティンとホンダ双方のエンジニアが協力して成し遂げた「大きな共同成果」であるとチーム内部では受け止められている。

■振動問題の背景に複数の要因

ホンダのトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎は、振動問題について次のように説明する。

「(振動の)発生源はエンジンですが、それがシャシー側で共振・増幅されてしまっているのです」

報道によれば、アストンマーティンとホンダはドライバーの手に伝わる過大な負荷を軽減するため、ステアリング系統の再設計を余儀なくされたという。

そのほかにも、オイルや通気口に関する問題に加え、シャシー側の要因もまだありそうだ。

昨年までアストンマーティンは、メルセデスのギアボックスを使用し、オイルはペトロナスが供給していた。

現在のアストンマーティンでは、自社製ギアボックスを初めて導入している。アストンマーティンのメインスポンサーであるアラムコの子会社「バルボリン」が提供したオイルを使用し、メインスポンサーであるアラムコが100%持続可能燃料(カーボンニュートラル燃料)を提供している。

ドライバーのフェルナンド・アロンソが、ステアリングを通じて「痛みを伴うほどの激しい振動」を繰り返し訴えていたように、この問題はアストンマーティンの悲惨な2026年序盤戦を象徴する出来事となっていた。

マイアミGPでは信頼性こそ改善したものの、パフォーマンス面での課題は依然として残っている。

さらに、ホンダが今季後半に向けて大規模なパワーユニットのアップグレードを計画していると報じられている。これはFIA(国際自動車連盟)が導入を検討しているADUO(※アップグレード開発・救済措置)とも関連する可能性があるという。

「すでにいくつかのアイデアはあります」と折原氏は語り、逆襲への意欲を示した。

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