フェルスタッペンの感覚は「データでも測れない」レッドブルF1、2027年型マシンへ早期シフトか

2026年08月03日(月)7:00 am

記事要約


・レッドブル、現行車の開発を縮小し2027年型へ早期移行か

・残る0.3秒を埋めるため、開発リソースの配分を慎重に判断

・メキース代表、データで測れない挙動を感じ取るフェルスタッペンを高く評価


レッドブルが、2027年型マシンの開発へ通常より早く軸足を移すことを検討している。

マックス・フェルスタッペンは、競争力に欠ける現行マシンを何度も表彰台へ導きながら、その弱点を厳しく指摘し続けている。

レッドブルF1のローラン・メキース代表は、フェルスタッペンがデータやセンサーでは捉えられないマシンの挙動まで感じ取っているとして、その感覚と技術的理解力を高く評価した。

■2027年型への切り替えは「昨年より早くなる」可能性

メキース代表は、現行マシンの開発を近く縮小する可能性を認めた。

「いずれ、今季と来季に開発リソースをどのように振り分けるかを決めなければなりません。特に現行レギュレーションを考えれば、その判断は昨年より早くなると思います。その時点で最終的な決断を下します」

メキース代表によると、レッドブルはシーズン序盤の不振を挽回するため、すでに異例と言えるほど多くのアップデートを投入してきたという。

「この開発ペースを維持できるとは考えにくいです。それでも、残るコンマ3秒(0.3秒)を埋める最善の方法を見つけなければなりません」

95歳の元F1最高責任者バーニー・エクレストンは、スイス紙『Blick(ブリック)』の取材に応じた。ブックメーカー各社がフェルスタッペンの今季のタイトル獲得に43対1のオッズ※を付けていると聞かされると、笑みを浮かべながらこう語った。

※オッズ(Odds):賭けが的中した場合に、購入金額に対して払戻金が何倍になるかを示す倍率

「そのオッズなら、また賭けないといけませんね。でも残念ながら、マックスがタイトルを獲得する可能性は低いでしょう」

オランダ紙『De Telegraaf(デ・テレグラーフ)』のエリック・ファン・ハーレン記者も、「レッドブルは、今もチームのために走り続けているマックス・フェルスタッペンに大いに感謝すべきです」と指摘している。

■フェルスタッペンの感覚はデータでも測れない

かつてフェラーリに在籍したメキース代表は、レッドブルがここ数年、限られた条件でしかマシン本来の性能を発揮できない問題に苦しんできたことも認め、同紙に次のように語った。

「私たちも、性能を発揮できる条件の幅が狭いマシンで何年も戦いたいとは考えていません。マックスの意見に耳を傾けていないわけでもありません。ただ、問題を改善するための変更が性能に影響する可能性もあるため、どこまで妥協するかは慎重に判断しています」

レッドブル・レーシングのテクニカルディレクターを務めるピエール・ワシェも先日、フェルスタッペンはチームのデータには現れないマシンの挙動まで感じ取っていると認めていた。

メキース代表もこれに同意し、次のように説明した。

「実際、マックスは現在のデータ解析やマシンのセンサーでは測れない挙動まで感じ取っています。それは、マシンに乗ったときの彼の並外れた感覚の鋭さと、高い技術的理解力によるものです」

「あえて言えば、ほかのチームではマックスが感じ取るような挙動に気づくことはないでしょう。それがマックスの大きな強みです。だからこそ、彼はこのチームの成功を支える原動力なのです。」

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