アストンマーティン・ホンダが、ハンガリーGPで投入した大幅改良版「Bスペック」のAMR26を通じ、開発ツールの進化に手応えを得た。
シミュレーションツールと風洞、数値流体力学(CFD)※との相関が高いことを確認し、今後のマシン開発に向けた自信につながったという。
※数値流体力学(CFD):コンピュータを使って空気の流れや圧力の変化を計算・予測する技術
一方、オランダGPで実戦投入される予定のホンダの新仕様パワーユニット(PU)については、効果の予測に慎重な姿勢を示している。
アストンマーティン・ホンダのチームアンバサダーであるペドロ・デ・ラ・ロサは、イタリアメディア『Automoto.it』に対し、シーズン序盤の開発方針について説明した。
当時は複数の信頼性の問題を抱えていたため、まず問題の解決を優先し、その後にマシンの性能向上へ取り組む方針を選んだという。
「何度も話し合いを重ねた結果、予算上限の面からも、改良をひとつのパッケージにまとめるのが最善だという結論に達しました。レースごとに改良を投入しても、意味はなかったでしょう。限られた時間と資源を分散させるのではなく、大きな問題の解決に集中したかったのです」
この決断により、チームは10戦にわたって改良を投入せずに戦った。
デ・ラ・ロサは、チームやホンダ、ドライバーにとって厳しい選択だったと認める一方、結果的には勇気ある正しい決断だったと振り返った。
長い準備期間を経てハンガリーGPに投入された「Bスペック」のAMR26は、マシンの主要部分に大幅な改良が施された。
デ・ラ・ロサは、今回のアップデートによって性能が向上しただけでなく、シミュレーションツールの精度を確認できたことが、今後に向けた大きな成果だと強調した。
「今回の結果は、シミュレーションツールが機能し、風洞やCFDとの相関も高いことを示しています。以前はそうではありませんでした。今後の開発に向けて、私たちのツールへの自信につながります」
ただし、現状で十分な進歩を遂げたわけではないという。
オランダGPに続いて、イタリアGPやアゼルバイジャンGPでも改良を予定しており、現在の位置から一歩ずつ前進することが重要だと説明した。
夏休み明けのオランダGPでは、新仕様のホンダPUが投入される予定だ。
新仕様のホンダPUについて、デ・ラ・ロサは現時点で具体的な効果を予測することを避けた。
「私たちなりの期待はありますが、まだシミュレーターでは試していません。予測を口にする前に、慎重になるのが一番です。」
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