今月のスペインGPで初開催を迎えるマドリードの新サーキット「マドリング」で、初の本格的な走行リハーサルが行われた。F3ドライバーからはコースの個性を称賛する声が上がった一方、2日間で計19回の赤旗が提示され、ミスを許さない難しさも浮き彫りになった。
今回のテストは、F3マシンが全長5.4kmのコースを初めて本格的に走行する機会であると同時に、マーシャルや医療チーム、車両回収班の動き、FIAの各種手順を確認する総合リハーサルとして実施された。
スペイン紙『AS』によると、FIAのレースディレクターを務めるルイ・マルケスは、オランダのザントフォールトから直接現地入りした。テストには120人のマーシャル、60人の医療スタッフ、9台の救急車、23人の消防士、8台の消防車、30台の救助・支援車両が配置された。
赤旗は月曜日に9回、火曜日に10回提示された。その多くは、マシンがコンクリートウォールに接触したことによるものだった。
スペイン紙『Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』によると、度重なる中断にもかかわらず、FIAから安全手順やサーキットの運営体制に対する懸念は示されなかったという。
最大の注目を集めたのは、全長550mのバンク付きコーナー「ラ・モヌメンタル」だ。『AS』によると、F3マシンは大きな荷重で車体が沈み込むこの区間で、すでにマシン底部を路面に擦っていたという。
F1チームにとっては、車高を設定するうえで重要な検討材料となりそうだ。車高を下げすぎればフロアが過度に摩耗し、失格につながる可能性もあるため、慎重な調整が求められる。
初日に最速タイムを記録したフレディ・スレーターは、マドリングを高く評価した。
「僕はこのコースのすべてが気に入っています。本当に素晴らしいと思います。僕がこれまで走った中でも、最高のサーキットのひとつです。マカオやモナコのように、最高のサーキットにはどれも個性があります。このコースにもそうした個性がしっかりと感じられるところが、何より特別だと思います。」
スレーターは『AS』に対しても、マドリングについて次のように語っている。
「興味深いコーナーがいくつかあり、個性にあふれた素晴らしいオールドスクールのコースです。1周のアタックでは、最も楽しいサーキットのひとつかもしれません」
スペイン紙『Marca(マルカ)』は、マドリングについて、ミスが許される余地が少なく、正確なドライビングが求められるコースだと指摘した。建設作業によるほこりと強風の影響もあり、テストでは路面のグリップが低い状態が続いたという。
8月25日に行われたテスト2日目には、ウゴ・ウゴチュクが1分49秒034の最速タイムを記録した。F1マシンが走行した場合には、1分34秒前後のタイムになると予想されている。
初の本格走行を終え、今後はコースそのものよりも、パドックエリアやガレージ、グランドスタンド、ファンゾーンといった周辺施設の仕上げが作業の中心となる。
TopNewsをフォロー・購読