F1王者ノリスの“変化”にラルフ・シューマッハが注目「コーチングを受けたのでは」苦戦するピアストリには厳しい見解も

2026年09月23日(水)10:38 am

記事要約


・王者ノリスの発言が強気に変化、ラルフ・シューマッハはコーチングの可能性を指摘

・ピアストリの不振を巡り、ノリスは「適応できなければ十分なレベルではない」

・ステラ代表は技術面を指摘、スレールは逆境への対応力に疑問


F1世界王者のランド・ノリス(マクラーレン)が、サーキット内外でこれまで以上の存在感を示している。最近では、自身がF1のトップドライバーの一人であることをより率直に主張し、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)やルイス・ハミルトン(フェラーリ)との報酬差にも疑問を呈している。

その変化に注目しているのが、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハだ。シューマッハは、ノリスが何らかのコーチングを受けたのではないかと推測している。

■ラルフ・シューマッハ「ノリスはコーチングを受けたのでは」

シューマッハは、ドイツのテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』で、ノリスの変化についてこう語った。

「ランドは、コース上だけでなく、コース外でも驚くほど強くなりました。彼はコーチングを受けたのではないかとさえ感じています。なぜなら今では、『僕はマックス・フェルスタッペンやルイス・ハミルトンと同じくらい、あるいはそれ以上に優れているのだから、同等の報酬を得るべきだ』と強く主張し続けているからです」

「つまり今の彼は、自分の立場にふさわしい評価を得ることを明確に求めているのです」

ノリスの自信の高まりは、チームメイトのオスカー・ピアストリが最近苦戦している理由について語った際にも表れている。

扱いにくいマシンへの適応が、両者のパフォーマンス差につながっているのではないかとの見方を示されると、ノリスはこれを退けた。

「F1での経験を積むほど、さまざまな状況に対応できるようになっているべきだと思います。異なるマシンに適応する準備ができていないのなら、十分なレベルに達していないということです。それが僕たちの仕事ですし、そのために何百万という報酬を受け取っているのです」

「良いマシンでも、悪いマシンでも、運転しやすくても難しくても、与えられたマシンを走らせる。それが僕たちの仕事です」

■ステラ代表「ピアストリは走りながら考えすぎている」

一方、マクラーレンF1のアンドレア・ステラ代表は、ピアストリが抱える問題について、心理面ではなく技術面のものだと引き続き説明している。

「オスカーは今も、ドライビング中に考えすぎています。考えながら運転すると判断が遅れ、その結果、ラップタイムも遅くなります」

■スレール、ピアストリの逆境への対応力に疑問

これに対し、元F1ドライバーのマルク・スレールは、より厳しい見方を示した。これまで順調に成功を重ねてきたピアストリが、逆境への対応に苦しんでいる可能性があるという。

ドイツの『formel1.de』に対し、スレールはこう語った。

「オスカーは少し甘やかされてきたのかもしれません。F3でタイトルを獲得し、F2でも最も強いドライバーでした。そしてF1に進むと、すぐにマクラーレンで走る機会を得ました。つまり、すべてが順調に進んできたのです」

しかし、ピアストリがこれまでにない困難に直面したことで、状況は変わったとスレールは考えている。

「彼は、そうした状況に対処するには繊細すぎるのだと思います。フェルスタッペンやフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)とは違います。彼らは挫折や妥協にも対処できますが、彼にはそれができないようです」

さらにスレールは、これまでのキャリアが比較的順調だったことも、現在の苦戦につながっているとの見方を示した。

「これまでのキャリアでは、かなり順調に物事が進んできたのだと思います。そして今、物事がうまくいかなくなったことで、そのツケが回ってきているのでしょう」

一方、シューマッハは、現在のマクラーレンではノリスが明確なナンバー1だとみている。

「マクラーレンではランド、メルセデスではキミ(アントネッリ)、レッドブルではマックスがナンバー1です。」


【関連記事】
【キャデラックF1】ペレス「僕も支えられた」ノリスに続き若手育成計画 フェルスタッペンも賛同
【F1】フェルスタッペンとノリス、目指す「ル・マン参戦」と「若手育成」 同じ情熱、異なる2人の“自分流”とは
ノリスの不運でVSC運用が議論に マクラーレンF1ステラ代表、規則変更には慎重
【F1スペインGP|決勝ダイジェスト(マドリンクコースマップ)】アントネッリ優勝!ノリスは痛恨のピットロス 角田裕毅はスタート直後に接触被害
「F1には才能だけでは足りない」ノリスが若手育成へ新チーム設立 F3参戦、その狙いとは?
前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >