・ウィートリー電撃離脱にヒュルケンベルグは「不意打ち」と驚きを示した
・チーム体制はビノット主導で維持され影響は限定的と強調
・一方ボルトレートは驚きではないとし内情に問題があった可能性を示唆
アウディF1の元チーム代表、ジョナサン・ウィートリーの電撃退任を受け、ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグは「完全に不意を突かれた」と認め、思いがけない形でそのニュースを知ったことを明かした。
「その日はシミュレーターに乗っていたんです」と、ヒュルケンベルグは日本GPの舞台である鈴鹿で振り返った。
「走行の合間にスマホを見たら、母親がニュース記事を送ってきていたんです。それを見て『マジかよ?!』と思いました」
ドイツ出身のヒュルケンベルグは、今回の衝撃的な出来事について「世界中のみんなと同じタイミングで知った」と語り、アウディのF1プロジェクトにおいて、わずか2戦での離脱は予想外だったと表現した。
一方で彼は、チームへの影響は大きくないとの見方を示し、プロジェクト責任者とチーム代表を兼務することになったマッティア・ビノットのもとで、組織体制は維持されていると語った。
「F1チームは多くの人間で成り立っています」とヒュルケンベルグは語った。
「重要なのは、強力な人材が必要だということです。そして、マッティアは強いリーダーです。リーダーシップや組織、計画が欠けているわけではありません。今回の件は予想外でしたが、それ以外はすべて計画通りに進んでいます」
さらに彼は、こうした変化はF1では珍しくないと付け加えた。
「これもF1の一部です。パドックを見渡せば、多くのチームでこうした局面は珍しくありません。特定の人物に問題があれば、対応しなければなりません。そして今回も、明らかに何らかの問題があったのです」
これに対し、ブラジル出身のチームメートのガブリエル・ボルトレートは、内情を知る立場として、そこまで意外な出来事ではなかった可能性を示唆した。
「驚きとは言えないかなと思います」と、ドライバーのボルトレートは語った。
「彼はプロジェクトに完全にはコミットできていなかったと思います。本人も公にしていた個人的な事情があり、そうした問題を抱えている場合は、そちらが優先されますからね」
ボルトレートはまた、一連の出来事が「急速に展開した」としつつも、現在はビノットが現場で全面的に指揮を執り、チームは前進を続けていくと強調した。
ウィートリー元代表はレッドブルから加入してまだ1年も経っておらず、今後はガーデニング休暇(移籍に伴う待機期間)に入る見込みだ。
なお、アストンマーティンF1でエイドリアン・ニューウェイの後任としてチーム代表職に就くのではないかとの憶測も出ている。
しかし、鈴鹿でランス・ストロールはそうした見方をけん制し、「今のチーム代表がエイドリアンだということは確かです」と語った。
アウディ混乱の裏に内部対立・・・ウィートリーの退任余波続く、ビノットチームの組織体制