メルセデスF1代表のトト・ウォルフは、アンドレア・キミ・アントネッリの台頭を受け、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の獲得を以前ほど急ぐ必要はなくなったとの考えを示した。
ウォルフ代表はハンガリーGPで、アントネッリとジョージ・ラッセルを2027年も継続起用する見通しを示している。
一方、将来的にフェルスタッペンと19歳のアントネッリを組ませる可能性については、依然として含みを残している。
ベルギー紙『La Dernière Heure』の取材に対し、ウォルフ代表は次のように語った。
「常に、できる限り最高のドライバーをマシンに乗せなければなりません。マックスは今もドライバーの基準となる存在ですが、彼ほどの実力を持つドライバーの獲得は、もはや差し迫った課題ではないのかもしれません」
ウォルフ代表は続けて、メルセデスが長期的な視点で将来のドライバーを育てていると説明した。
「私たちは、3年後、5年後、あるいは10年後に誰がトップを走っているのかを考えなければなりません。だからこそ、10歳という幼い段階からカートで競う子どもたちを対象に、ジュニアプログラムを設けているのです」
今季6勝を挙げ、ドライバーズ選手権首位に立つアントネッリは、将来のメルセデスを担うドライバーになりつつある。
アントネッリの最も印象的な点を問われると、ウォルフ代表はシーズン中の浮き沈みへの向き合い方を挙げた。
「私が最も感心しているのは、シーズンを通じた浮き沈みへの向き合い方です。走っているときは自分の世界に入っています。そしてピットに戻っても、感情を表に出しません。すべてを分析し、前へ進みます。アントネッリは、非常に感情的だと思われがちなイタリア人ドライバーの典型的なイメージとは、まさに正反対です。F1のために育てられてきたドライバーです」
さらに、アントネッリのF1に向けた準備は、メルセデスがレースドライバーに起用するはるか以前から始まっていたと明かした。
「トップレベルのドライバーの場合、パフォーマンスの90%を生まれ持った才能が占め、残りの10%は努力です。キミのF1に向けた準備は8歳のときに始まりました。その頃からすでに並外れた存在でした。時には挫折や悪いレースもありますが、彼はそれを脇に置いて前へ進み続けます。これほどの活躍を予想した人は誰もいませんでしたし、チームメイトのラッセルはなおさらです。」
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