元ハースF1ドライバーのニキータ・マゼピンが、欧州のレースに鮮烈な復帰を果たした。
FIA(国際自動車連盟)がロシア人競技者に対する制限を解除してからわずか数日後、マゼピンはスパ・フランコルシャンで行われたレースに出場。圧倒的な速さを見せ、週末の2レースで連勝を飾った。
マゼピンは、ドイツを拠点とする比較的小規模なシリーズ「Spezial Tourenwagen Trophy(スペツィアル・トゥーレンワーゲン・トロフィー)」に、チーム・モトパークから参戦。メルセデスAMG GT3をドライブした。
スパで行われた第1レースでは、予選で2番手に4秒以上の差をつけてポールポジションを獲得。決勝でも2番手に16秒以上の差をつけ、優勝を飾った。
さらに、日曜日の第2レースでもポールポジションを獲得し、そのまま勝利。欧州復帰の週末を、2度のポール・トゥ・ウインという圧倒的な結果で締めくくった。
マゼピンの欧州復帰は、FIAがロシア人競技者に対する中立要件を撤廃した直後に実現した。
この要件は、2022年のロシアによるウクライナ侵攻を受けて導入されたものだった。今回の撤廃により、ロシア人競技者は再びロシア国籍を明示してレースに出場できるようになった。
しかし、FIAの決定は依然として大きな議論を呼んでいる。
ウクライナ自動車連盟は、ロシア自動車連盟の活動を巡り、FIA倫理委員会に正式な申し立てを行った。
ウクライナ側は、ロシア自動車連盟がクリミア、セバストポリ、ドネツク、ザポリージャに事務所を設置していると主張している。これらはいずれも、国際的にウクライナ領と認められている地域だ。
ウクライナ自動車連盟は、こうした活動が、各国のモータースポーツ統括団体の管轄権を定めたFIA規約に違反すると主張している。
現時点で、FIAはこの申し立てに対して公に回答していない。
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