フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が、F1オランダGPでレーシングブルズから復帰した角田裕毅の走りを高く評価した。45歳の今もF1の第一線で戦う2度のワールドチャンピオンは、F1公式のインタビューで、ほとんど準備時間がないなか11位まで追い上げた角田について「驚異的な走りだった」と絶賛。さらに、今季だけでなく2027年もF1グリッドに残ってほしいとの思いを語った。
イザック・ハジャーがトレーニング中に手首を負傷したため、オランダGPではリアム・ローソンがレッドブルから出場し、角田も急きょレーシングブルズから出場した。出場を知らされた時点ではギリシャで休暇を過ごしており、十分な準備期間がないままザントフォールト入り。さらにスプリント形式の週末だったため、実質的にフリー走行1回だけで予選に臨む厳しい状況だった。
それでも角田はレースで11位まで追い上げ、ポイント獲得まであと一歩に迫った。その走りを間近で見ていたアロンソは、角田について次のように語った。
「彼は素晴らしい仕事をしました。本当に信じられないような週末でした。フリー走行を1回走っただけで予選に臨み、決勝ではあと少しでポイントを獲得できるところまでいきました。だから、ユウキは驚異的な走りをしたと思います」
アロンソが使ったのは「驚異的(phenomenal)」という強い表現だった。経験豊富な2度のF1王者から見ても、限られた準備時間で2026年型マシンに適応し、ポイント圏目前まで順位を上げた角田のパフォーマンスは印象的だったようだ。
アロンソは、角田のドライビングだけでなく、その存在そのものについても言及した。
「ある意味、彼がグリッドにいないのは寂しいですし、彼のキャラクターも恋しいですね。今回の2戦だけでなく、もっと多くのレースを走ってくれることを願っていますし、来年も走ってほしいです」
2027年のF1シートがまだ決まっていない角田に対し、アロンソは来季もF1で戦う姿を見たいと率直にエールを送った。F1公式もこのインタビューを「フェルナンドはザントフォールトで素晴らしい週末を送ったユウキを大絶賛」と紹介しており、角田のオランダGPでのパフォーマンスは、F1パドックでも強い印象を残した。
角田は続くF1イタリアGPでも、ハジャーの欠場に伴いレーシングブルズから出場している。オランダGPでは準備不足のなか11位まで追い上げたが、今回は事前にシミュレーター作業を行い、ファエンツァのエンジニアとも準備を進めてモンツァ入りした。
一方で、長いストレートを持つモンツァでは、2026年型マシン特有のエネルギー配分が大きな課題となる。角田自身も「自分がルーキーのように感じています」と語るほど、新しいレギュレーションへの適応には学ぶべきことが多いと認めている。それでも、オランダGPで見せた走りにはアロンソから「驚異的」との評価が送られた。
2027年のF1シート獲得を目指す角田にとって、モンツァはその評価をさらに高める重要な一戦となる。
TopNewsをフォロー・購読