マックス・フェルスタッペンは、レッドブルのRB22で技術的な問題が繰り返されているため、下位のポジションを争う状況では不必要なリスクを避け、意図的にペースを抑えたこともあったと明かした。
モンツァで行われた予選後、フェルスタッペンはオランダメディアに対し、無線で皮肉を込めて「このマシンは紙でできている」と訴えた理由を説明した。
「マシンの部品が壊れたり、動かなくなったりすることがあります。今シーズンは、そう感じたことが一度だけではありません。もうバンプをうまく乗り越えられず、コース上のあちこちでマシンが跳ねています。それによって、単純にラップタイムを失っています」
フェルスタッペンによると、この問題は最近になって発生したものではないという。
「僕たちは長い間、答えを探し続けています。問題がどこにあるのかはだいたい分かっていますが、それを解決できるエンジニアは僕ではありません。僕自身も何年もこの問題に取り組んできました。かなり前から、この問題に悩まされているからです」
レッドブルは今季、「マカレナ」と呼ばれるウイングシステムや、そのほかのメカニカル面でも問題に見舞われてきた。フェルスタッペンは、大きな成果が望めない状況では、自身のドライビングへの取り組み方も変わったと認めた。
「今シーズンはすでに何度か、意図的に抑えて走ったことがあります。7位を争っているのであれば、あのような状態で無理に攻めるつもりはありません」
フェルスタッペンは、モンツァで発生した問題自体は危険なものではなかったと強調。一方、今季序盤に経験した突然の空力性能低下については、危険な問題だったと語った。
「突然ダウンフォースを失えば、とても危険です」
事実上タイトル争いから脱落したフェルスタッペンの苛立ちは、諦めにも似た感情へと変わりつつある。
「毎週末、何かが起きています。もう驚くことさえありません。僕はタイトルを争っていません」
オランダ人記者は、フェルスタッペンの「紙でできたマシン」という発言にかけ、テクニカルディレクターのピエール・ワシェを「パピエ・ワシェ」と呼んではどうかと冗談を飛ばした。これを聞いた4度のF1王者は笑いながら、次のように答えた。
「僕はそれを使いませんよ」
その一方で、フェルスタッペンはワシェを擁護した。
「ひとりの人間に責任を負わせられるような話でもありません。とても大きなチームですから」
フェルスタッペンは、チームの焦点が次第に2027年へ移りつつあることも認めた。
今後もアップデートが投入されるのかと尋ねられると、フェルスタッペンは次のように答えた。
「まだいくつか投入されますが、それほど多くはありません」
フェルスタッペンは2016年以降、毎年少なくとも1勝を挙げてきたが、その記録が今季で途切れる可能性も出ている。
「今年はレースに勝てないとは、絶対に言いません。チャンスがあれば狙います。ただ、現状を考えれば、その可能性はあまり高くありません」
一方、ドイツメディアの『Auto Motor und Sport』によると、フェルスタッペンは2027年にニュルブルクリンク24時間レースへ再び参戦することを望んでいる。ただし、各シリーズのカレンダーが確定しておらず、参戦できるかどうかは不透明だ。
「カレンダーの関係があるので、まだ分かりません。でも、もちろん可能な限り多くのレースに出たいと思っています」
ただし、期待されていたバレンティーノ・ロッシとの対決が実現する可能性は低くなっている。BMWはスケジュールの都合により、ロッシが今年中にノルドシュライフェの参戦許可取得に必要な手続きを完了しないことを明らかにした。
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