【F1】「すべてが別次元」22歳デュルクセンがメルセデスで初テスト 母国パラグアイへの願い

2026年09月24日(木)6:00 am

記事要約


・2025年型W16で2日間に187周、875kmを走行

・パラグアイ人として初めて現代のF1マシンをドライブ

・学ぶ姿勢とエンジニアとの連携を評価したロード副代表


メルセデスは9月22日、開発ドライバーのジョシュア・デュルクセンが初めてのF1テストを終えたと発表した。22歳のデュルクセンは、パラグアイ人として初めて現代のF1マシンを走らせた喜びを語るとともに、この経験が母国の若者にとって世界を目指すきっかけになってほしいと願っている。

■初テストで875km、母国にとっても歴史的な一歩

テストはポルトガルのポルティマオにあるアルガルベ・インターナショナル・サーキットで2日間にわたって行われた。デュルクセンがドライブしたのは、2025年シーズンに優勝を記録したメルセデスのW16 E Performanceだ。

エンジニアと緊密に連携しながら、マシンの各種システムへの理解を深め、性能確認を目的とする走行に取り組んだ。187周を走行し、総走行距離は875kmに達した。これはグランプリ約3レース分に迫る距離だ。

チームによると、デュルクセンは今年、パラグアイ人として初めてF1チームのプログラムに正式に加わった。今回の初走行は、自身のキャリアだけでなく、母国のモータースポーツにとっても新たな節目となった。

■「パフォーマンスも、ブレーキングも、コーナリングスピードも」

デュルクセンは、初めてF1マシンを走らせた感動を次のように語った。

「この日も、この1週間も、一生忘れないと思います。初めてF1マシンを運転することは、若いドライバーなら誰もが夢見ることです。それをパラグアイ人として初めて実現できたので、さらに特別なものになりました。この機会を与え、僕を信頼してくれたメルセデスに心から感謝しています。家族やスポンサー、そして僕のキャリアを見守り、信じてくれた母国パラグアイの皆さんまで、本当に多くの人がこれまで支えてくれました」

W16の走りから受けた衝撃も大きかったという。

「W16を運転したのは、信じられないような体験でした。パフォーマンスも、ブレーキングも、コーナリングスピードも、すべてが別次元です。2日間で本当に多くのことを学び、どの周回も楽しめました。この出来事をきっかけに、パラグアイの若者たちが、自分たちも世界の舞台で戦えると信じてくれたらうれしいです」

■ロード副代表「私たちの期待どおりの成果を示してくれました」

メルセデスF1のブラッドリー・ロード副代表は、デュルクセンの学ぶ姿勢と、テストを通じた成長を高く評価した。

「若いドライバーが初めてF1マシンを経験する瞬間は、いつも特別です。ジョシュアは今回のテストを通じて、素晴らしい仕事をしてくれました。彼は落ち着いた姿勢とプロ意識を持ち、積極的に学ぼうとしていました。2日間、エンジニアリングチームとうまく連携し、着実に自信を深め、まさに私たちの期待どおりの成果を示してくれました」

さらにロード副代表は、今回のテストがデュルクセン本人だけでなく、母国パラグアイにとっても意義のある一歩だと強調した。

「これは彼の成長にとって重要な一歩です。自分自身のためだけでなく、母国のために成し遂げたことも、誇りに思うべきです」

デュルクセンはF2で複数の勝利と表彰台を獲得してきた。今後もF2への参戦と並行して、メルセデスの開発ドライバーとしてシミュレーター開発やエンジニアリング業務を支えていく。


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