ラッセル、ホーナーとのF1移籍協議は「心理戦」 メルセデス離脱の意思を否定
■レッドブルとの接触は「本気ではなかった」
メルセデスのジョージ・ラッセルは、レッドブルが自身の獲得を真剣に検討していたという、元レッドブルF1代表のクリスチャン・ホーナーの主張について、本格的な移籍交渉ではなかったとの見方を示した。接触の主な目的は、ホーナーとメルセデスF1のトト・ウォルフ代表との政治的な駆け引きだったという。
ホーナーは新著『Drive(ドライブ)』で、ウォルフ代表がマックス・フェルスタッペンを公然と勧誘していた際、ラッセルのマネジメント側に連絡を取ったと記している。
しかし、ラッセルによれば、話が大きく進展することはなかった。アメリカGP決勝前、ラッセルは次のように説明していた。
「正直に言えば、真剣な交渉ではまったくありませんでした。僕はメルセデス以外で走るつもりはまったくありませんでした」
その背景にあったのは、ホーナーとウォルフ代表の長年のライバル関係だ。
「もちろん、トトとクリスチャンの間ではいつもちょっとした挑発の応酬があり、お互いをあおろうとしていました。だから、すべて駆け引きだったと思います。主に彼が仕掛けた心理戦でした」
■ニューウェイはホーナーとの友情を強調
アストンマーティンF1のエイドリアン・ニューウェイ代表も、10月23日にオースティンで行われたアメリカGP公式会見で、ホーナーの一連のインタビューや著書の抜粋について質問を受けた。話題に上ったのは、2014年に苦境の兆しが見えるとすぐにレッドブルを去ろうとしたという批判だ。
「いいえ、まだ何も読んでいません」
ニューウェイ代表はそのうえで、当時のパワーユニット(PU)供給元が不振に陥ったこと自体よりも、問題を改善しようとする意思が見えなかったことへの不満を説明。一方で、ホーナーとの個人的な関係は変わらないと語った。
「それ以外については本当にコメントできませんが、クリスチャンと私は今も友人です。多くの皆さんがご存じの通り、私は彼の娘オリビアの代父でもあります」
代父は、洗礼を受ける人の信仰生活を支える役割を担う。
■苦しいシーズンでも王座への意欲は変わらず
一方、ラッセルは、2026年シーズンが自身のキャリアでも特に厳しいものになっていると認めた。
「自分の人間性と、逆境から立ち直る力が試されるシーズンです。これまで経験したことのない状況だったので、自分自身について多くを学びました」
それでも、今回の挫折によって、長期的な目標が変わることはないと強調した。
「打ちのめされても、諦めることはありません。これが僕にとって最後のタイトル挑戦になるわけではありません。勝利を争えるマシンがあるのですから、なおさらです。」




