F1次世代エンジン、V8ターボ案が浮上 300億円の予算上限を最大半減も 6メーカーが譲れない一線とは
2026年10月30日(金)6:05 am
■自然吸気案から転換、ハイブリッドを縮小したV8ターボを提案
FIA(国際自動車連盟)がF1のエンジン開発に関わる6メーカーに新たな提案書を配布したと報じられ、次世代エンジンの方向性が具体化しつつある。
英国の公共放送『BBC』によると、提案書には、よりシンプルで低コストなV8ターボハイブリッドエンジンを、2030年または2031年に導入するための枠組みが示されている。
今回の提案は、FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長が以前推進していた自然吸気エンジン案から転換し、ターボを維持するとともに、ハイブリッドシステムを縮小して残す内容となっている。
計画の中心となるのは、排気量2.0~2.3リッターのV8エンジンだ。過給圧を下げ、電動システムを小型化する一方、持続可能燃料の使用は維持する。
■車重は約80kg減、エンジン予算上限は最大50%削減も
FIAは次世代マシンについて、約80kgの軽量化を目指している。また、エンジンの予算上限を、現在の1億9000万ドル(約300億円)から最大50%引き下げることも検討している。
※1ドル=約158円の為替レートで換算
提案書に盛り込まれた選択肢のうち、議論を呼んでいるのが、基本仕様を高度に標準化したパワーユニット(PU)を外部から供給する案だ。
ただし『BBC』によると、メーカー側は、自らエンジンを設計し、PUの性能で競い合う仕組みを維持したいとの意向で一致している。
■6メーカーが協議、12月の世界モータースポーツ評議会に提案へ
現在F1にエンジンを供給しているのは、メルセデス、フェラーリ、アウディ、ホンダ、レッドブル・フォードの5メーカーで、キャデラックも独自のワークスエンジンの開発を計画している。
今後数週間にわたる協議を経て、12月のFIA世界モータースポーツ評議会に提案が提出される見通しだ。




