・シューマッハがルクレールに、混乱状態のレッドブル移籍には警鐘。
・レッドブルの不安定な現状から、移籍は賢明ではないとの見方
・フェラーリの安定化が進む中、ルクレールは忠誠を強調し残留姿勢
元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、マックス・フェルスタッペンがレッドブルを離れる場合、レッドブルがフェラーリのシャルル・ルクレール獲得に動く可能性があるとの憶測が高まる中、ルクレールに対しレッドブル移籍の誘惑に乗らないよう警鐘を鳴らした。
ルクレールはフェラーリでのタイトル獲得を長年待ち続けており、その状況に不満を募らせているとも報じられている。レッドブルはその動向を注視しているようだ。
しかしシューマッハは、移籍のタイミングと行き先はいずれも適切ではないと考えている。
「率直に言って、現状ではレッドブルはドライバーにとって必ずしも最適な選択肢ではありません。レッドブルは長期プロジェクトの段階にあります。チームは現時点で混乱状態にあり、外部とのコミュニケーションも円滑には進んでいません」と、シューマッハはドイツのケーブルテレビ放送『Sky Deutschland』に語った。
さらにシューマッハは、レッドブルがフェラーリよりも明確な成功への道筋を提示できるかどうかにも疑問を呈し、むしろフェラーリは安定しつつあるとの見方を示した。
「ルクレールが、ようやく機能し始めたチームから移籍するのは賢明な判断とは言えないでしょう。フェラーリは若手ドライバーを育成する必要がありますが、その一方でルクレールのような存在を失ってはなりません。実際のところ、移籍は勧められません」と語った。
実際、2026年に入ってルイス・ハミルトンが復調の兆しを見せている一方で、パドック内ではフェラーリがいずれ新世代への移行を進めるとの見方が強まっている。
オリバー・ベアマンは将来のレースシート獲得の有力候補とされており、ハースF1チーム代表の小松礼雄もベアマンのフェラーリ入りを支援している。
一方でルクレール自身は、フェラーリへの忠誠を公に表明し続けている。
「このチームに対する情熱と愛情は変わっていません。それこそがフェラーリを特別な存在にしています。フェラーリを再び頂点に導くために、私たちは皆、同じ方向に向かって努力しなければなりません」と、彼はジャンルカ・ガッツォーリの『BSMT』ポッドキャストで語った。
一方、元レッドブル顧問のヘルムート・マルコ博士は、レッドブルの2026年シーズンの苦しいスタートを受け、チームの状況は依然として不安定だと認めている。
「メルボルン(オーストラリアGP)でのスタート自体は悪くありませんでした。しかし、その後のアップデートはうまく機能しませんでした。フェルスタッペンの強みは、マシンへの信頼があってこそ発揮されるのです。しかし現時点では、その状態にはありません」と、マルコ博士はウィーンで『motorsport-magazin.com』に語った。
●関連記事:
●フェルスタッペンの“相棒”離脱は、レッドブルF1大きな損失 マルコ博士が強い危機感