ジョージ・ラッセルは、スパ・フランコルシャンで再び発生したパワーユニット(PU)のトラブルが一因となり、ベルギーGPの1周目にリタイアした。これにより、メルセデスのチームメイトであるアンドレア・キミ・アントネッリとのドライバーズランキングでのポイント差は倍増し、50ポイントに広がった。
アントネッリがポールポジションからベルギーGPを制した一方、ラッセルはオー・ルージュを駆け上がる途中で突然電力を失い、ルイス・ハミルトンと接触した。ハミルトンは現在、ドライバーズランキングでラッセルを上回る2位につけている。
「上りのストレートで、僕のバッテリーは完全に切れていました」と、怒りをあらわにしたラッセルは明かした。
「F2マシンより遅かったです」
ラッセルは接触についてハミルトンを責めず、次のように強調した。
「そもそも、僕はあの位置にいるべきではありませんでした。オー・ルージュの頂上に到達した時、バッテリー残量は0%でした。正直に言って、あれは危険でした。そもそも僕はあの状況に置かれるべきではなかったんです」
メルセデスF1代表のトト・ウォルフは、チーム側の責任を認めた。
「スタート直後、すべてのメルセデス製PUでソフトウェアの問題が発生しました」とウォルフ代表は明かした。
「影響の程度はそれぞれ異なりました。私たちは、この問題を解決しなければなりません。これは100%私たちの責任です」
ラッセルはベルギーGPの週末を通じて、自分のマシンがアントネッリのマシンよりも不可解に遅いと訴えていた。特にストレートでの遅さを問題視しており、イギリスGPでも同様の不満を口にしていた。
「僕がメルセデスに何を求めているかって?」とラッセルは語った。
「僕が望んでいることは一つだけです。キミと同じマシンに乗ることです。それ以外は何も必要ありません。ただ、同じマシンが欲しいだけです」
一方、フェラーリのシャルル・ルクレールとレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、物議を醸している2026年型PUを使いこなすことは、どのドライバーにとっても難しいと語った。
ラッセルの問題について、フェルスタッペンはこう述べた。
「2026年のF1へようこそ。時にはジャングルのようになることもあります」
ただし、ウォルフ代表は、ラッセルにとって難しい週末になった理由が、技術的な問題だけではなかったことも認めている。
「おそらく50%はPUが原因で、本来の性能を発揮できていませんでした」とウォルフ代表は語った。
「そして残りの半分は、おそらくドライバー側に改善の余地があります。ジョージはまだコンマ数秒(数十分の一秒)を縮める必要があります。すでにかなり差を詰めていますが、いくつかのコーナーでは、まだ0.2〜0.25秒ほど失っています。全体としては大きく改善していますが、まだマシンとの一体感をつかめずにいます」
ラッセルは、ここまでの2026年のタイトル争いについて「少し感覚が麻痺してきた」と認めた。
「これだけ頻繁に起きると、慣れてしまいます」とラッセルは語った。
ウォルフ代表は、メルセデスがガレージの両陣営で「全力を尽くしている」と強調した。
「私たちには最も強力なPUがあり、勝てるトップレベルのマシンがあります」とウォルフ代表は語った。
「全員がミスを最小限に抑えるために、できる限りのことをしています。ただ、人間が関わっている以上、ミスはどうしても起きるものです」
それでもウォルフ代表は、アントネッリが今や他のドライバーたちから一歩抜け出したと考えている。
「集団全体の差は少し縮まっていますが、キミは他の全員より一歩先にいると見ています」とウォルフ代表は『Sky Italia(スカイ・イタリア)』に語った。
ラッセルが今もアントネッリにとってタイトル争いにおける最大のライバルなのかと問われると、ウォルフ代表は次のように付け加えた。
「ジョージであってほしいですね。そうであれば、もう1台のメルセデスも勝てるということになり、ジョージが他の全員を上回っているという意味だからです。」
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