・ハイドフェルドはFEの下位カテゴリーの新シリーズを共同創設
・F1はF2、F3、F4とピラミッド構造になっているが、FEには直接的な架け橋がないのが現実
・ただ、このプロジェクトを実現するには数百万ドルの資金調達が必要な状態である
元F1ドライバーのニック・ハイドフェルドが、新たな役割でモータースポーツ界に復帰することが明らかになった。2027年の開始を目指し、※フォーミュラE(FE)のジュニアレースシリーズの共同創設者としてプロジェクトを立ち上げる。
※フォーミュラE(FE):FIAが主催する、電気自動車(EV)のフォーミュラカーによる世界最高峰のレース選手権
ドイツ語圏のスイス紙『Blick』の取材に応じたハイドフェルドは、レース活動から一歩退き、家族との時間を優先してきた自身の生活が「新たな段階」に入ったと語った。
「現役引退後は、できるだけ家にいる時間を増やしたいと考えていました。しかし子どもたちは現在15歳、18歳、20歳になりました。私の人生は新たな段階に入っています」
その新たな段階には、FEの下位に位置する育成シリーズ『FGシリーズ』の構築が含まれている。
ハイドフェルドは次のように説明する。
「F1の下には、よく知られているF2、F3、F4というピラミッド構造があります。ではFEの下はどうかというと、まだ何も存在していません」
このプロジェクトは、元FEチーム代表ディルバグ・ギルとともに立ち上げられ、モータースポーツ界の大きな課題の一つであるコスト問題への対応を目的としている。
「私たちはモータースポーツをより低コストで参入できるものにしたいと考えています。そして、ドライバーに対して次のステップに向けたあらゆる面で、できる限り広範囲なトレーニングの機会を提供したいのです」
大きな特徴のひとつが、運営側がマシンを保有し、チームに貸与するフランチャイズ型モデルだ。
「これにより、同じ週末に2つの異なるシリーズで、1台のマシンを2人のドライバーが使用することが可能になります。これはコスト削減につながります」とハイドフェルドは語る。
またこの構想は、持続可能性の観点も重視している。
「高額な航空輸送ではなく、船舶や陸路を活用します」とハイドフェルドは説明し、世界各地を転戦するのではなく、地域ごとにシリーズを展開する計画を明かした。
しかし最大の障壁は依然として資金だ。
「これまでのところ、資金の大半は私と共同創設者が出資しています。しかしプロジェクトを本格的に軌道に乗せるには、さらなる投資家が必要です。数億円(数百万ユーロ)の資金が必要になります。ある程度の蓄えはありますが、すべてを自分たちだけで賄うには規模が大きすぎます」と48歳のハイドフェルドは認めた。
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