アストンマーティン・ホンダは、ベルギーGPが今季最も厳しいレースになるとみている。
その一方で、次戦ハンガリーGPから状況が好転することを期待し、待望の大型アップグレードパッケージを投入する予定だ。
イギリスのシルバーストンを拠点とするチームは、現行マシンに変更を加えないままベルギーGPに入り、苦戦を予想していた。
次戦ハンガリーGPでは全面的に刷新したシャシーパッケージを投入し、さらにオランダGPではホンダ製の改良型パワーユニット(PU)を導入する予定だ。
フリー走行でトップから約5秒のペース差があることが明らかになると、フェルナンド・アロンソは次のように語った。
「これはバーレーンでのプレシーズンテストで使っていたのと同じマシンです。レースを重ねるごとに状況が悪化しているように感じます。ほかのチームが改善しているからです」
ランス・ストロールもこう付け加えた。
「これが僕たちにとって最後の苦しい週末になることを願っています。僕たちのマシンには、気に入っているところが何もありません。強みがないので、ここからは改善するだけです」
アストンマーティンF1のチーフ・トラックサイド・オフィサーであるマイク・クラックは、スパ・フランコルシャンでのペース不足について、予想の範囲内だとの見方を示した。
「これは私たちが予想していたことです」とクラックは語った。
「このコースは、今季の全サーキットの中で最も厳しくなると考えていました。そして、私たちは非常に大きく遅れています。何かを得られるとすれば、消耗戦を生き残った場合だけでしょう。結果を争える状況ではありません。何かを成し遂げられると考えるのは甘いでしょう」
ストロールは、次戦ハンガリーGPでシャシー問題の改善度が明らかになるとみている。
「ハンガリーGPは、パワーユニットよりもシャシー性能が問われるサーキットです。そこで試されます。もしハンガリーGPでも非常に遅いままなら、オランダGPでパワーが向上しても、シャシーの問題は解決しません」
ストロールは、新しいホンダ製パワーユニットへの期待について慎重な見方を示した。
「改善はすると思います。でも、僕たちがメルセデスやレッドブルと同等のパワーを得られるかといえば、そうは思いません」とストロールは語った。
アストンマーティン・ホンダの大型アップグレードの成否は、アロンソの将来にも大きな影響を与える可能性がある。
アロンソは、2027年に向けて新たな契約を結ぶかどうか、まだ決断していない。
「改善幅を数値化したり、見積もったりするのは難しいです。これまでにもパフォーマンスの向上幅を何度も算出してきましたが、その数値を実現できなかったからです」とアロンソは語った。
「ですから、チームが正しい方向性を示すことの方が重要だと思います。マシンの設計思想は、おそらく正しいものではなかったので、僕たちはそれを変えようとしています」
「数値を示すことよりも、今取り組んでいることへの自信を得ることが大切だと思います。それは来年に向けても同じです。結論を出すため、ハンガリーGP週末の木曜日か金曜日には、多くのテストを行うことになるでしょう」
アロンソはまた、ベルギーGPを前に、週末に最も楽しみにしているのはレースではないかもしれないと認めていた。
日曜日には、FIFAワールドカップ決勝でスペイン代表がアルゼンチン代表と対戦する。
「レース中は、外の世界から完全に切り離されます」とアロンソは語った。
「自分だけの世界に入り、コックピットの中でレースを楽しんでいます。でも、マシンを降りたら、できる限り試合を見たいです。それが最優先です。」
●【アストンマーティン・ホンダ】クラック「競うだけのペースがなかった」次戦投入の新パッケージに望み/F1ベルギーGP
●【アストンマーティン・ホンダ】ストロール、ギアボックス問題でリタイア「ハンガリーではもう少し競争力を」次戦に期待/F1ベルギーGP
●【アストンマーティン・ホンダ】アロンソ「僕たちの限界は分かっていた」次戦ハンガリー投入の新パッケージに照準/F1ベルギーGP
TopNewsをフォロー・購読