バルテリ・ボッタスは、キャデラックが2027年にコルトン・ハータを後任に据える準備を進めているとの憶測を改めて否定し、新規参入したF1チームから全面的な支持を受けていると強調した。
元インディカードライバーのハータは現在、FIA F2に参戦する一方、キャデラックのシミュレーター作業にも携わっている。この役割から、アメリカ出身のハータがF1のレースシート獲得に向けて準備を進めているとの噂が広がっている。
これまでチームメイトのセルジオ・ペレスよりも新チームへの適応に苦戦しているとみられてきたボッタスは、こうした憶測には何の根拠もないと語った。
「これもスポーツの一部です。このような噂に直面するのは初めてではありませんが、誰かがまったくのでたらめを作り上げるのは少し残念です。でも、このスポーツではよくあることです」
「僕は自分の状況を分かっていますし、チームも僕の状況を理解し、100%支持してくれています。ですから、僕としては最終的に気にしていません。どのドライバーも、キャリアのどこかでこのようなことを経験します。ですから、僕にシリーシーズン※はありません」
※シリーシーズン:翌シーズンのドライバー移籍や契約を巡る噂や交渉が活発になる時期
36歳のフィンランド出身のボッタスは、ハータの現在の役割についても、自身を脅かすものではなく、チームにとって価値のあるものだと主張した。
「彼はシミュレーターで僕たちをサポートしてくれています。彼はまだF2で学んでいる段階ですが、間違いなくチームにとって貴重な存在です。これまでの経験から、異なる見方を持っています。まったく違うカテゴリーから来ており、考え方や視点も異なるので、それが僕たちの助けになる可能性があります」
ハンガリーGP初日のフリー走行1回目(FP1)では、ルーキー枠でハータがボッタスに代わって走行した。
キャデラックF1のグレアム・ロードン代表も、ボッタスが苦戦しているとの見方を否定した。
「正直に言って、私は彼が苦戦しているとは捉えていません。私たちは常にドライバーたちに異なる作業を求めています。バルテリ(ボッタス)もチェコ(ペレス)も、チームに欠かせない存在です。彼らをチームに迎えた理由の一つは、複数のチームで培ってきた経験です。エンジニアリングチームを築き上げ、メカニックやデザイナーをはじめ、あらゆる部門を成長させることがどれほど重要かを理解しています」
「ですから、彼らは単にマシンを運転するだけにとどまらない仕事をしていると言っていいでしょう。私たちが2人に、まったく同じタイミングで、まったく同じことを求めるケースはほとんどありません。したがって、バルテリが何らかの形で苦戦しているとは言いたくありません。彼はモータースポーツの最高峰で自分の役割を果たし、チームを前進させる力になっています」
一方、ペレスはキャデラックの初期段階における進歩について、より率直に批判しており、チームはもっと先まで進んでいると思っていたと認めている。
ロードン代表は、そうした焦りこそ、キャデラックがグランプリ優勝経験を持つ2人のベテランを起用した理由だと説明した。
「この世界に長くいれば、それこそが経験豊富なドライバーから出てくるコメントだと分かります。ドライバーは常にチームを前進させようとします。チームのパフォーマンスに満足しているかと誰に尋ねても、F1を去る時まで満足する人はいません。常に改善を求め続けるからです。チェコも例外ではありません」
ロードン代表は、2人のドライバーが建設的な形でチームにプレッシャーをかけていると語った。
「一つ言えるのは、彼らの取り組み方を私はとても気に入っているということです。ドライバーによっては、強く求めすぎることもあります。この世界では、間違ったタイミングで強く押しすぎれば、結果はついてきません。チーム全体に、前向きな意味で非常に良い緊張感があると思いますし、それは必要なものです」
「私たちは、ただ11番目のチームになるためにここにいるのではありません。野心を持って参戦しています。彼が水晶玉を持ち、今後どうなるかを正確に知っていたのでない限り、その野心こそが発言の根底にあるのだと思います。」
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