マックス・フェルスタッペンは、レッドブルと2030年までの新契約を締結し、数カ月にわたる憶測に終止符を打った。ただし、フェルスタッペンによると、最大の不確定要素は他チームへの移籍ではなく、そもそもF1参戦を続けるかどうかだったという。
新契約の満了時期が2030年に設定されたことには大きな意味がある。F1では、その時期に次世代エンジン規定が導入される可能性があるためだ。
何が変わったのかとザントフォールトで記者から質問されたフェルスタッペンは、次のように答えた。
「主に、実際にF1を続けるかどうかということでした。でも、ルールは少しずつ良くなってきていますし、僕も受け入れられると思っています。そして2030年までに、V8エンジンが導入される可能性など、新たな選択肢が生まれ、もう一度考えられるようになればいいですね」
ライバルチームへの移籍を真剣に検討したのかと問われると、フェルスタッペンは自身にとって重要ではなかったとの考えを示した。
「関係ありません。少なくとも僕にとっては」
レッドブルF1の元アドバイザーで、現在もフェルスタッペンの相談相手であるヘルムート・マルコは、再建期にあるチームにとって、フェルスタッペンとの契約延長は不可欠だったと語った。
「マックスはチームの顔であり、中心人物です。この契約延長は極めて重要です。向上心のあるエンジニアなら誰でも、グリッド上で最高のドライバーと仕事をしたいと考えます。まさに適切なタイミングで発せられた、正しいメッセージです。これによって、チームに落ち着きと安定がもたらされるでしょう」
マルコは、契約満了が2030年に設定されたことも意図的だったと考えている。
「新しいエンジンが2030年に導入されるのか、それとも2031年になるのかは、まだ分かりません。それが契約期間の決定に影響したことは間違いありません」
オランダ紙『De Telegraaf(デ・テレグラーフ)』のエリック・ファン・ハーレン記者によると、レッドブルF1のローラン・メキース代表は5月、フェルスタッペン本人と父ヨス、マネージャーのレイモンド・フェルミューレンをミルトン・キーンズに招いたという。
そこでマシン、エンジンプログラム、将来の技術体制について、パワーポイントを使った詳細なプレゼンテーションを行い、フェルスタッペンの残留を後押ししたとされている。
ヨス・フェルスタッペンは、レッドブルへの信頼が回復したと語る一方、契約にはパフォーマンスに関する条件が盛り込まれていることも示唆した。
「最大の理由は、お互いに信頼していることです。そうでなければ、もちろん契約にはサインしていなかったでしょう。レッドブルで再び勝てるマシンを手にできると信じています。もちろん、契約ではそれについて取り決めを交わしています。その内容は私たちとレッドブルが把握していますが、公にするつもりはありません」
ラルフ・シューマッハはドイツ紙『Bild(ビルト)』に対し、フェルスタッペンにとってレッドブル残留が最終的に論理的な選択だったと語った。
「マックスにとって、レッドブルが最も適した環境だと思います。彼がよく知っているチームですし、彼のためにあらゆることをしてくれます」
一方、かつてフェルスタッペンのチームメイトだったピエール・ガスリー(アルピーヌ)は、今回の契約交渉が金銭面でも実りあるものになったのではないかと冗談を飛ばした。
「彼のマネージャーは非常に良い仕事をして、かなりの昇給を勝ち取ったのだと思います。」
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