【F1分析】してやったり、レッドブル!レギュレーションの鬼!「5分前」の一手でハジャーがピット出口の先頭を確保!アストンマーティン・ホンダ勢の前へ

2026年10月12日(月)12:16 pm

記事要約


・ハジャーは「5分前」の規定を生かし、ピット出口で先頭に

・公式グリッドの記載順とは異なる順番でスタート

・アロンソはターン1でハジャー、ターン13でボッタスを抜き、19番手へ浮上


2026年10月11日(日)、F1第17戦シンガポールGPの決勝を前に、ピットレーンからスタートする3台が、FIAの公式グリッドに記載された順序とは異なる並びとなった。

レッドブルのイザック・ハジャーが、アストンマーティン・ホンダのフェルナンド・アロンソとランス・ストロールより前に並んだのだ。

鍵となったのは、フォーメーションラップ開始「5分前」の規定だった。

■公式グリッドの記載と異なる順序に

FIAが発表した最終スターティンググリッドでは、ピットレーン組は通常のグリッドとは別の欄に、アロンソ、ストロール、ハジャーの順で記載されていた。

ただし、3台に20〜22番グリッドの番号が付いていたわけではない。グリッド上の最後尾は19番グリッドのジョージ・ラッセル(メルセデス)で、ピットレーン組はグリッドからスタートしたマシンが通過した後にコースへ出ることになっていた。

映像で確認したところ、フォーメーションラップ開始5分前の時点で、ハジャーはすでにピット出口の先頭で待機し、タイヤウォーマーでタイヤを温めていた。一方、アストンマーティン・ホンダの2台はまだガレージ内にいた。

その後、アロンソとストロールがハジャーの後ろに並び、実際のスタート順はハジャー、アロンソ、ストロールとなった。

■「5分前」を過ぎると、先に待つマシンの後ろへ

FIAの競技レギュレーションB5.3.2では、フォーメーションラップ開始5分前の合図より後にピット出口へ到着したマシンは、すでに待機しているマシンの後ろからスタートすると定められている。

つまり、公式グリッドの記載順だけで実際のスタート順が決まるわけではなく、「5分前」の合図までにピット出口で待機しているかどうかが、前後関係を左右する。

さらに、B5.3.3では、ピット出口で待機するマシンに対し、許可された冷却・加熱装置の装着や取り外しなど、限られた作業を認めている。ハジャーはこの規定の下、ガレージを離れた後もタイヤの保温を続けながらスタートを待っていた。

■アロンソはオープニングラップで2台を抜く

しかし、アロンソはレース開始直後に反撃した。

ターン1でハジャーをオーバーテイクして20番手に浮上すると、ターン13ではバルテリ・ボッタスのイン側に飛び込み、19番手へ順位を上げた。

公式グリッドの記載と異なる順序で走り出したピットレーン組に、アロンソの相次ぐオーバーテイクが重なった。この前後には、映像上の走行順と画面の順位表示が一致しない場面もあり、前後関係を把握しにくくなっていた。

■規定を踏まえたレッドブルの一手か

早めにピット出口へ移動し、そこでタイヤの保温を続けた一連の動きから、レッドブルは「5分前」の規定を踏まえ、ハジャーをピットレーン組の先頭からスタートさせることを狙ったとみられる。

オーバーテイクが難しいシンガポールで、走り出す前に2台の前へ。アロンソには直後に抜かれたものの、レギュレーションの細部と準備のタイミングを生かしたレッドブルの一手が、スタート前の攻防を生んだ。


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