7月19日(日)、2026年F1第10戦ベルギーGPの決勝後、FIAスチュワードは、ルイス・ハミルトンのピットストップでアンセーフリリース(危険な発進)があったとして、フェラーリに3万ユーロ(約550万円)の罰金を科した。
罰金のうち1万ユーロ(約180万円)は、12カ月間の執行猶予となる。フェラーリが期間中に同様の違反を犯さず、今回の事故と再発防止策について14日以内にFIAへ報告書を提出することが条件となっている。
問題が起きたのは、ハミルトンが5秒のタイムペナルティを消化した後のピット作業中だった。
ハミルトンがピットレーンへ入った時点では、チームメートのシャルル・ルクレールが自身のピットボックスに停止していた。また、ハミルトンはエンジニアにフロントウイングの調整を求めていたが、その指示はピット作業を管理する担当者に伝わっていなかった。
ハミルトンが5秒のペナルティを消化すると、チームスタッフの一人が、ピット作業の開始を意味する「Go」に続き、フロントウイングの調整量を示す「0.6度」と伝えた。
タイヤ交換が完了し、ジャッキ担当者がマシンを降ろすと、発進を許可するグリーンライトが点灯した。しかし、ハミルトンが発進した直後、フロントウイングの調整工具を持ったメカニックが、右フロントタイヤの進路へ入った。
メカニックは工具を見ながら下を向いていたため、グリーンライトの点灯に気づかなかったという。右フロントタイヤと接触して転倒したものの、負傷はなかった。
フェラーリは、フロントウイング調整の指示が遅すぎたことや、コミュニケーションが明確でなかったこと、メカニックがグリーンライトを確認できなかったことが重なったと説明した。
スチュワードは、ハミルトンには一切の過失がなかったと判断した。ハミルトンは発進直後に異変に気づき、メカニックが安全な場所へ離れるまで直ちにマシンを停止した。
また、この出来事によってハミルトンが競技上の利益を得ることはなく、ピットストップが遅れたことで、むしろ不利益を受けたと判断された。そのため、ハミルトンに競技上のペナルティは科されなかった。
一方、今回の手順上のミスはメカニックの安全を脅かすものだったとして、フェラーリには3万ユーロの罰金が科された。チームはピットストップの手順を見直し、同様の事故を繰り返さないための再発防止策を講じるとしている。
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