アントネッリのF1初王座、アメリカGPでの決着には慎重 ロード副代表「25分の1程度」
■王座決定よりも目の前のレースに集中
メルセデスF1のブラッドリー・ロード副代表は、アンドレア・キミ・アントネッリがアメリカGPで2026年の王座を決める可能性について、慎重な見方を示した。
チームの番組『Nu Silver Arrows Radio Show(ニュー・シルバーアローズ・ラジオショー)』に出演したロード副代表は、アメリカGP開幕前日の10月22日(木)のメディア対応では、アントネッリが初めて王座決定のチャンスを迎えることについて、質問が相次ぐだろうと語った。
「シーズンの中でも、非常に落ち着かない時期に入っています。木曜日のメディア対応では、誰もが『もう決められるかもしれない。初めてのマッチポイントだ』と言ってきますから」
ただし、実際にアメリカGPで王座が決まる可能性は低いとみている。
「オースティンでそれが起こる可能性は、25分の1程度ではないでしょうか。質問は来るでしょうし、答える必要もあります。ただ、そのことはいったん頭から離し、どうすればマシンの性能を最大限に引き出し、できる限り多くのポイントを獲得できるかに集中すべきです」
■ウォルフ代表も「一戦ずつ」
メルセデスF1のトト・ウォルフ代表も、同じ姿勢を取っている。こちらはアメリカGPでの王座決定ではなく、最終的なタイトル獲得の可能性についての発言だ。
「数字を見て、AIに『彼が王者になる確率は?』と聞けば、おそらくほぼ100%という答えになるでしょう。それでも、これはモータースポーツです。不運に見舞われることも、事故が起きることもあります。そうなれば、プレッシャーが高まり始めるかもしれません。ですから、一戦ずつ臨む必要があると思います」
ドイツの自動車専門誌『Auto Motor und Sport(アウト・モトール・ウント・シュポルト)』の記者ミハエル・シュミットも、アントネッリがここまで選手権を優位に進めてきた戦い方を変えるべきではないと指摘した。
「アントネッリが今になって突然、残りの5戦か6戦をすべて勝ち、華々しく王者になろうと決めるなら、それは非常にまずい助言に従うことになるでしょう。彼は賢いので、そんなことはしないでしょう。今のやり方がうまくいっていると分かっていますし、プレッシャーも感じていません。その時に何ができるかを見極めているだけです」
■アメリカGPでは2台とも最新の空力仕様へ
メルセデスはアメリカGPで、2台とも最新の空力仕様を使用する方針だ。ロード副代表は、アントネッリとジョージ・ラッセルが新しいフロントウイングを含む改良パッケージを使用する見通しを示した。
「オースティンでは2台とも新仕様にそろえ、新しいフロントウイングも使うことで、より良い形で走り始められることを期待しています」
メルセデスF1のシモーネ・レスタ副テクニカルディレクターによれば、新パッケージによるダウンフォースの増加は、計測で確認できている。
「計測ではダウンフォースの増加を確認できています。ただ、コース上のあらゆる走行条件で、同じようにダウンフォースを得られていたわけではないのかもしれません。それでも、ダウンフォースが増えていると判断するには、十分に明確な計測結果が得られたと考えています。」
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