レッドブルF1、終盤復活の鍵は挙動の読みやすさ 自社製PUにも高評価

2026年10月23日(金)12:00 pm

記事要約


・バランスと挙動の読みやすさを重視する開発方針への転換

・バクーでの改良以降に進歩、異なるサーキットでも示す競争力

・自社製PUは期待以上、マルコ博士が語るエンジンとシャシーの重要性


レッドブルが2026年F1シーズン終盤に見せた復調は、単にダウンフォースを増やしたことよりも、RB22の挙動を読みやすくしたことが大きい可能性がある。

ドイツの自動車専門誌『Auto Motor und Sport(アウト・モトール・ウント・シュポルト)』の記者ミハエル・シュミットは、チームの技術的な方向性が大きく変化したとみている。

■ダウンフォース一辺倒から転換

「ついに、より大きなダウンフォースを絶えず追い求める方針から離れました。今のレッドブルは、よりバランスが取れています。以前とは違い、挙動が読みやすくなりました。性能を発揮できる範囲も広がっています」

シュミットによると、この変化により、マックス・フェルスタッペンは、各GPの金曜日、走行初日からマシンの根本的な扱いにくさに悩まされることがなくなり、レース週末の進め方も大きく変わった。

■初の自社製パワーユニットにも高評価

シュミットは、レッドブルのエンジン部門であるレッドブル・パワートレインズが、開発の大部分を自社で手がけた初のF1パワーユニット(PU)も高く評価した。その功績は、元レッドブルF1代表のクリスチャン・ホーナーにあるという。

「これはホーナーの功績です。間違いありません。人材を採用し、全体をまとめ上げたのは彼です」

元レッドブルのF1ドライバー、クリスチャン・クリエンも、オーストリアの放送局『Servus TV』で、チームが目覚ましく復調したと指摘した。

「数週間前には予想できなかったことです。レッドブルのマシンが、異なるサーキットでも力を発揮できることを示しています。バクーでのアップデート以降、着実に前進しています。バクーでは、マックスに優勝を狙える速さがありました」

■マルコ博士「勝てるエンジンになる」

元レッドブルF1アドバイザーのヘルムート・マルコ博士はドイツの放送局『RTL』に対し、レッドブルの自社製エンジン計画は予想を上回る成果を上げていると語った。

「総合的には、今もメルセデスのエンジンがわずかに優れていると思います。それでも、このエンジンは勝てる力を備えると確信しています。ただし、シャシーも極めて重要です。今年の最大の問題は、勝てるシャシーを取り戻せたのが、シーズン終盤に入ってからだったことです。いかにもレッドブルらしいです。レッドブルは、1シーズンのうちに4番目に速いマシンを、勝てるマシンへと変えることができます」

■ポポフ「フェルスタッペンは別次元」

ロシアの解説者アレクセイ・ポポフは、自身の配信番組『Gasnut Ogni』で、フェルスタッペンの最近の走りと、余暇にもGT3車両でレースを続ける姿勢が、依然として高い意欲を保っていることを示していると論じた。

「キャリアのこの段階で、マックスはほかの誰とも全く違う次元にいると思います。ルイス・ハミルトンが、これほどのパフォーマンスを見せたことは、これまで一度もなかったと思います。私なら、この2人を同列には比較しません。」


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