ホンダF1のPUで深刻なパワー不足指摘 ニューウェイ代表退任観測も浮上

2026年03月19日(木)12:35 pm

記事要約


・アストンマーティンはホンダPU時代の船出で苦戦し、ニューウェイの代表退任観測まで浮上している

・振動トラブルに加え深刻なパワー不足も指摘され、中国GPでは競争力不足がより鮮明になった

・体制見直し論が強まる一方、クラックは学習と進歩を強調しPU開発改善に望みをつないでいる


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■アストンマーティンの危機でニューウェイ代表退任の可能性が浮上

アストンマーティンF1の2026年シーズンは壊滅的なスタートとなっており、エイドリアン・ニューウェイが新たに就いたチーム代表の役割から近く退く可能性があるようだ。

こうした見方を示したのは、スペインの著名F1ジャーナリスト、アントニオ・ロバトだ。ホンダF1パワーユニット(PU)時代の幕開けで大きくつまずいたことで、イギリス・シルバーストンを拠点とするアストンマーティン内部では緊張が高まっているという。

ロバトは『Soy Motor』のポッドキャストで次のように語っている。

「今のアストンマーティンには大きな緊張感があります。失望も大きく、神経質な空気も強まっています」

ロバトは、問題はニューウェイ体制初年度のアストンマーティンを苦しめている振動による信頼性トラブルだけではないとみている。

「それとは別に、はるかに深刻な根本的問題があります」

そうロバトは付け加え、ホンダF1のPUには「50馬力を大きく超える」パワー不足があると指摘した。

その深刻さは中国GPでより鮮明になった。フェルナンド・アロンソは、痛みを伴うほどの激しい振動によってステアリングを握り続けることが難しくなり、リタイアを余儀なくされた。

■深刻な状況と象徴的なシーン

この状況について、マイク・クラック(アストンマーティン・アラムコF1チーム/チーフ・トラックサイド・オフィサー)は次のように説明している。

「彼は33周を走りました。私たちはそれまで、あれだけ連続して走ったことがありませんでした。アロンソは、もし優勝争いをしているのであれば、あの状態でも走ることは可能だと言っていましたが、私たちはそういう状況にはありませんでしたから、判断は簡単でした」

レース中には、さらに象徴的な場面もあった。セルジオ・ペレスが、フェラーリF1のPUを搭載したマシンでストレート上においてフェルナンド・アロンソのアストンマーティンを軽々とオーバーテイクし、アロンソがコックピットから友人であるペレスに手を振る場面が見られた。

ロバトはこの状況について次のように指摘している。

「キャデラックはストレートで、毎周アストンマーティンよりも0.5秒も速かったのです」

■揺らぐ体制と後任探し

今回の危機は、アストンマーティンの新たなマネジメント体制にも疑問を投げかけている。エイドリアン・ニューウェイは従来の設計責任者としての役割に加え、不慣れなチーム代表職も兼任している状況だ。

ロバトは次のように指摘する。

「今のアストンマーティンには、リーダーシップが欠けているとさえ言えるでしょう。実際、近いうちに新しいチーム代表が就任することになると思います」

さらにロバトによれば、チームはすでに後任候補の検討を進めているという。

「彼らはすでに探しています。ここ3年で3人の代表が退いており、直近のニューウェイはその役割を果たせていません。そもそも彼が担うべき役割ではないのです。彼は自分の得意分野に集中すべき人物です」

また、前レッドブルF1代表のクリスチャン・ホーナーが候補として浮上する可能性も取り沙汰されている。これは、アルピーヌF1の24%株式をメルセデスが取得する可能性が高まっている状況とも関連しているとみられている。

■厳しい序盤ではあるもののクラックは進歩を強調

一方で、マイク・クラックは厳しいシーズン序盤にもかかわらず、チームは水面下で進歩していると強調する。

「進歩していると言えば笑われるかもしれません。ですが、走行とレースを重ねることで多くのことを学んでいます」

また、現在の大きなパフォーマンス差については、振動問題が直接の原因ではないと説明した。

「振動は主に信頼性に影響しています。何秒も失っている原因ではありません」

そのうえで、今後の巻き返しの鍵はパワーユニット開発にあるとした。

FIA(国際自動車連盟)がパワーユニット(PU)の新たな規則であるADUO(救済措置)を適用し、追加の開発変更を認めれば、パフォーマンス改善の余地が生まれるという。

本来、PUの性能向上はホモロゲーションによって凍結されているが、ADUOが認められれば、パフォーマンス改善に向けた追加開発が可能となる。

ADUOとは、2026年シーズンから導入されたパワーユニット(PU)の性能均衡化を目的とした新たな支援制度で、特定のメーカーのPU性能が他と比べて著しく劣っていると判断された場合に、性能改善のための追加開発やテスト時間が認められる特例措置を指す。

「もし早い段階で改善できれば、それは確実に助けになるでしょう」

さらにクラックは、中国GPでのランス・ストロールのぶっきらぼうな受け答えが話題となったことについても、ドライバーを擁護した。

「ドライバーたちは、この状況に多くのエネルギーを注いでいます。彼らはプロのアスリートですが、人間でもあります。今は難しい状況にあります。」

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